プラス目の病気

まぶたの痙攣

まぶた,痙攣

“まぶたの痙攣”ってちょっと気持悪いですよね。自分で動かしているわけではないのに、まぶたや眼の周りがぴくぴくと痙攣するアレです。唯気持悪いというわけではなく、あまりにも長い時間痙攣が続いたり、一日に何度も起きるなど頻度が増してくるような場合、何らかの疾患症状である可能性もあります。また、眼の周りだけでなく、頬や口の周りがピクピクする事もありますが、これらは同じ疾患の症状である場合もあれば違う疾患が原因で起きている場合もあります。


痙攣の種類

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)

原因と特徴

眼の周りにはいくつもの骨が組み合わさるように存在し、数多くの骨をつなぎ合わせ支えるように沢山の筋肉があります。眼の周辺で瞼の開閉を担当している主な筋肉は眼輪筋(がんりんきん)で、まばたきをする時にも重要な働きをしています。この眼輪筋が自分の意思や瞬きのような自然な反射運動以外で勝手にピクピクと動いてしまう疾患です。原因がはっきりしていないものも多く、特に女性に多く見られる傾向があります。


症状

症状が出始めの頃は、下マブタがピクピクとたまに動く程度ですが、だんだんと上まぶたのほうに痙攣範囲が移動もしくは広がってきます。さらに症状が進行すると、不自然なまでにまばたきの回数が多くなったり、何もないのに涙が出たり、光がまぶしくて物が見えにくいといった状態になる場合もあります。


三叉神経痛(さんさしんけいつう)

原因と特徴

顔周辺には、眼神経・上顎神経・下顎神経の3つの神経があります。これをあわせて三叉神経といい、顔表面の刺激や筋肉などの感覚を脳に伝えています。この三叉神経に血管が触れたり、血管に押された三叉神経が骨や筋肉に圧迫されてしまうことで痛みや痙攣を起こす疾患です。血管が三叉神経に触れる原因として最も多いのは老化による血管や筋肉のたるみです。そのため、更年期の人にこの症状が多く見られるという特徴があります。


症状

三叉神経の圧迫によるマブタの痙攣は、神経が圧迫された時にだけ痙攣や痛みが起こります。そのため、症状が軽い段階では痙攣の頻度は少なく、痙攣が始まる前に重い痛みが目や顔の回りに起こりますが、生活に支障が出るほどのものではありません。しかし、圧迫が進むと常に痙攣している状態になったり、食べ物を噛んだり冷たい水や風が顔に触れただけで飛び上がるような激痛が走る事もあります。


精神的な原因で起こる痙攣

原因と特徴

緊張したりストレスが溜まったり、極度に緊張・興奮したりすることでもマブタの痙攣が起こる場合があります。たまに瞼がピクピクと動くことがあるけれど、痛みなどは特に感じないという人のほとんどは、精神的なことが原因になっていると考えられます。ストレスが加わると眼の周りや顔の筋肉が緊張するため、ぴくぴくとケイレンが起こると考えられていますが、原因がはっきりしないものも多くあります。


症状

精神的なマブタの痙攣は、通常痛みが無く不定期に起こるのが特徴です。緊張しやすい人や肝臓が弱っている時にケイレンすることが多いようですが、リラックスしたり温めることで筋肉の緊張をほぐしてやるとぴくぴくは治まる事も多いようです。そのため、短時間で一時的なものであれば、ちょっと疲れているのかな…?と余り気にしないで良いと思います。


治療方法

眼瞼痙攣や三叉神経による症状の場合には、ボトックス注射や筋弛緩剤などの注射や顔面神経ブロックを部分的行い、筋肉のケイレンを押さえる方法があります。また、ドライアイから眼瞼痙攣になる事も多いため、点眼をこまめにすることで症状が改善される事もあります。ストレスによるものの場合には、抗不安剤などを内服薬として併用する場合もありますが、こういった治療はどれも根本的な治療ではなく、症状を一時的に改善するためのものです。そのため、原因がはっきりしているものに関しては、その症状や患者の状態に合わせて手術で根本的な原因を取り除く治療が行われます。