プラス目の病気

緑内障

緑内障

視力に影響があるだけでなく、身体的にも様々な影響が出てくる疾患で、日本人の失明原因の第一位になっています。眼のレンズが白く濁る白内障とは違い、視神経に異常が出るために起こる疾患のため、外見からは分かりにくく進行が進んでしまうことが多くあります。また、緑内障によって見えなくなってしまった部分は、治療をしても見えるようにならないため、早期発見で、できるだけ進行しないうちに治療を行うことが大切です。


症状

視力障害

最も一般的な症状は、視野が狭くなったり見える範囲の一部分が欠けて見えるというものです。正常な人の場合、一点を見つめた状態で上に60度下に75度、顔の内側に向かって60度顔の外側に向かって100度程度見えています。しかし、緑内障によって視神経に障害が出てしまうと見えない部分が出てきます。始めのうちは、一点を見つめたとき中心部分の脇が暗くなり、だんだんと見えない暗い部分が広がっていきます。また、進行していても、中心部分だけは最後まで見えていることが多く、症状が出始めの頃には暗い部分に気がつかない人が多くいます。

発作

“原発性閉塞隅角緑内障”の場合、目に激しい痛みを感じたり頭痛や吐き気といった発作が急に起こる場合があります。この急性発作が起こる割合は大変低く、頭痛や吐き気といった眼とは余り関連性のなさそうな書状であるため、脳や内科系の疾患と間違えてしまい発見が遅れる事もあります。しかし、眼に激しい痛みを感じたときは、緑内障の発作と考えて眼科を受診するのがお勧めです。また、急性発作の前兆として、眼がかすむ、光の周りに虹のようなもやができる、軽い頭痛などが現れる事もあります。

原発開放隅角緑内障

原因

原因がはっきりしていないまま症状がでて進行しているものの一つで、隅角が広く房水がたまって眼圧が高くなることが原因です。房水は、水晶体の上から虹彩を包むように通り、シュレム管・隅角へ流れています。このタイプの場合には、房水のフィルターとして働いている線維柱帯が詰まってしまい、流れ込めなくなった水分によって眼圧が上がることが原因とされています。


治療方法

初期の段階では、房水の量をコントロールする作用のある点眼薬によって眼圧を下げる治療が行われます。これだけでも進行をかなり食い止めることができますが、効果が現れない場合などには、レーザーを使って詰まっている線維柱帯を房水の通れる状態にしたり、切除して房水を角膜の下に流すという手術が行われます。


原発閉塞隅角緑内障

原因

発開放隅角型と同じように、眼圧が上がるために起こる疾患ですが、房水の出口をふさいでしまっているのは、レンズを挟むように存在している虹彩です。この虹彩が隅角を押し上げてしまうため隅角自体が狭くなり房水の出口をふさいでしまうことが原因です。このタイプの場合、隅角が急にすべてふさがってしまうことがあり、急性発作の症状が現れることがあります。


治療方法

原発閉塞隅角型では、点眼などの薬剤による治療では症状を食い止めることはできません。そのため、はじめに点眼で眼圧を下げておき、その状態でレーザーを使った虹彩の切開行います。まれにレーザーが虹彩に届かない場合には別の手術によって虹彩に穴を開ける場合もあります。


正常眼圧緑内障

原因

眼圧が上がってしまう「原発開放隅角型」「原発閉塞隅角」と異なり、眼圧は正常のまま発症するタイプです。日本人には特に多く、眼圧の検査だけでは発見できないため、眼底検査をしていないと発見が遅れるケースが増えています。正常眼圧型は家族や近親者に緑内障を発症した人がいる場合に起こりやすいといわれているため「先天性緑内障」とも言われます。そのため、身近に発症した人がいる場合には注意が必要です。また、強い近視の人にも症状が表れることがあるため、定期的に眼圧・眼底検査を行うようにしましょう。


治療方法

正常眼圧型の場合に行われる治療は、原発開放隅角型と同じでまず始めに点眼である程度房水をコントロールしていきます。その後、改善が見られなかった場合には、房水の通り道を確保するために、線維柱帯にレーザーをあてて流れを良くするもしくは穴を開けて房水が流れるようにする、といった手術方法で治療が進みます。


予防・セルフチェック

予防

眼圧が上がってしまうことを防ぐためには、水分や塩分を控えるように心がけることが大切です。毎日の生活の中で水分を減らすのではなく、一気に大量の水分を取ることは避けるようにしましょう。また、糖尿病の人の場合には緑内障を併発してしまうと、通常より悪化したり進行が早くなる場合もあります。糖尿病の治療をきちんと行うことで、緑内障の発症を予防するように心がけましょう。

セルフチェック

片目が正常に見えている場合、症状が出ていても気がつきにくいのが緑内障の特徴です。テレビ画面の真ん中に親指の先くらいの小さなしるしを貼り付けます。テレビ画面を包装されていないチャンネルにあわせ、画面から3歩程度はなれた場所に位置します。この時画面と高さをあわせ正面に見える様にしましょう。片目を隠した状態でテレビにつけた印を見つめます。この状態で、視界に黒くなっていたり見えなくなっている部分があるような場合には、すぐに眼科を受診するようにしましょう。